鈴が咲く【前編】

「...次は、必ず」


「はっ!
うつけがつけあがりおってからに
何ができるというのだ!」

「女ごときが!」


......



「もうよいだろう。
我々はまだ話が残っておるのだ」


「...はい。失礼します。
龍輝様、後で少しよろしいでしょうか」


「あぁ。
稽古場に詩乃がいるだろう。

後で詩乃を迎えに行かせる。」


「ありがとうございます」


ずっと腕を組んだまま
目を閉じて黙っていた龍輝様が
目を開けてそう言った。


障子の前に正座して
もう一度一礼してから静かに部屋を出た。



「っ...はぁ...
相変わらずの風当たりだなぁ...」


思わず出た溜息と共に
奥の離れに向かって歩き出した









____カチリ




爪の形に血のにじんだ手のひらから
そっと力を抜きながら...