「御老主様。
咲です。
...よろしいでしょうか」
柳たちに通してもらって
結界のかかった障子越しに御老主様に問いかける。
実際結界は破れる程度のものだが、
破ったのではまた御老主様達の機嫌を損ねてしまうだろう。
柳たちの視線を感じながら返事を待つ。
「...なんだ。」
低く、不機嫌な声。
この声は明様か...
アキラ
「はい。
龍輝様もいらっしゃるとのことでしたので...」
「あぁ。
私は居るぞ」
深く響く龍輝様の声。
それと共に小さく舌打ちの音。
龍輝様がいることを知られたくなかった、
めんどくさい、
関わりたくない、
そんな意味だろうか
身分は私のほうが御老主様より上。
でも、御老主様のほうが年上で、
先代の時からいた立場として、
敬語で話している。
御老主様も草子や妖を
下の者として扱っているから
当主としてはそうするべきなのかもしれない。
でも、御老主様は私を嫌っているし、
私が敬語でも不機嫌だから
敬語でなくてはいけないだろうと思う。
「はい、ですので
燈兜のことについて...」
「...」
私を中に入れたくないということが気配でわかる。
咲です。
...よろしいでしょうか」
柳たちに通してもらって
結界のかかった障子越しに御老主様に問いかける。
実際結界は破れる程度のものだが、
破ったのではまた御老主様達の機嫌を損ねてしまうだろう。
柳たちの視線を感じながら返事を待つ。
「...なんだ。」
低く、不機嫌な声。
この声は明様か...
アキラ
「はい。
龍輝様もいらっしゃるとのことでしたので...」
「あぁ。
私は居るぞ」
深く響く龍輝様の声。
それと共に小さく舌打ちの音。
龍輝様がいることを知られたくなかった、
めんどくさい、
関わりたくない、
そんな意味だろうか
身分は私のほうが御老主様より上。
でも、御老主様のほうが年上で、
先代の時からいた立場として、
敬語で話している。
御老主様も草子や妖を
下の者として扱っているから
当主としてはそうするべきなのかもしれない。
でも、御老主様は私を嫌っているし、
私が敬語でも不機嫌だから
敬語でなくてはいけないだろうと思う。
「はい、ですので
燈兜のことについて...」
「...」
私を中に入れたくないということが気配でわかる。

