「「それだ!!」」


「うわっ」

急に大声をあげて詰め寄ってきた
光輝と康平に驚く。


「良いと思うけど。
テーマパークはわかるけど
海が近いキャンプ場なんかは
今らは予約とか無理なんじゃねー?」

龍也が
スマホで調べながら
顔を上げずにそう言う。


「あ、それは大丈夫」

「「「?」」」

「あ、咲。
あそこ使うのか?」

「うん。
良いでしょ、多分。」

「...いいか」

「一族が持ってる
別荘が、海の近くにあるの。
そこにしようかなー、って」


「「!!」」

「使っていいもんなのか?」

目を輝かせた二人のよそに、
龍也が少し心配そうに聞いてきた。

「いつも私ぐらいしか使わないし...
向こうで修行するから大丈夫」

「じゃあ、そうするか」

「「よっしゃーー!!」」


「うるせぇよ」

「少しぐらい
おとなしくしてろ~」

「「.....」」

叫んだ二人に
翔と龍也の毒舌が入った。



やっぱり...
みんなはみんなだなぁ...

なんて思いながら、
細かい予定を立て始めた。