「え?
十点?」

「いや、六十点って言ったんじゃね?」

「...今はなんか話しかけない方が
いい気がするしな...」



「一教科で六十点か...
あいつらにしては
奇跡か...?」

「いや、言いすぎだろ。
...二人共350点越えか...
赤点は免れたな!」





ガッツポーズして叫ぶ二人を見て、
今は話しかけない方がいい
という結論に至った。


「あ、二人は?」

「五教科合計で458」

「俺は合計471」

「そっかー」

「咲は?」

「ん、っとね...
489点!」

「「すげ...」」

「てかどこ間違えたんだよ...」

「咲なら
間違えるような問題ないだろこれ...」

「いや〜まぁ、ね?」

真剣にとこうとしても、ねぇ?


「うわ...」

「でもスゲーな」

翔は何かわかったみたいで
ちょっと苦笑していた。

夏休み、みんな赤点なしで
楽しめることになった!

と喜んだのもつかの間、
すぐに光輝と康平は
宿題の量を見てフリーズしてしまった。