鈴が咲く【前編】

「大丈夫?」

そう言いながら翔に
手を差し出した。


ぐぃっ

と掴まれた腕を引っ張って
翔を立ち上がらせた


「ん、サンキュ。」

「亮ちゃん、誠にぃ。」

二人も引っ張り起こした。


「はぁ....

やっぱ勝てないのか...」

「紅竜じゃなくて
当主になりきれてない状態であれとか...」

「やっぱ咲強ぇー...」





「まさかアレ、使うなんてなぁ...」

「ビクッたわ...
特訓なんだからあの術使わないだろ...」

「ご、ごめん...
ち、意識飛んでて...

柳の声で我に返った...」


誠にぃと亮ちゃんの
呆れたような声に言葉を返す。


「やっぱ、
もっと特訓しねぇとだな...」


小さくつぶやいた翔の声が聞こえた。

「だな。
もっと素早く動けるようになれねぇと...」

「俺は、
もっと強力に術を練習しないとだな...」


亮ちゃんと誠にぃもそれに反応して
すでに改善点を見つけていた。