鈴が咲く【前編】

『今回は、
まぁいつもの咲よりは当主モードに
なれたんじゃない?』

「琴。
うん、
柳の声で我に返ったから...

みんなとやる時とは全然...」


『...今度から俺、
術が発動する前にストップ掛けるわ...』

『賛成です』



座ったまま肩で息をするみんなに
もう一度お礼を言って立ち上がった。


「亮ちゃん?誠にぃ?翔?
大丈夫~?」


「っ、お、おぃーっす...」



「大丈夫そうだね」


クルン、と踵を返して
龍也君達の方を見る。


「柳、琴、キヨ。

解くよ?」

『あぁ...』


未だ立ち上がれない三人に変わって、
三人の代わりに術を解こうと
ゆっくり横に伸ばした指を動かした。


パチン