鈴が咲く【前編】




『『『!?』』』

『ど、どうしてですか!?』
『また一人でやろうとしてんのか?』
『咲...私達、そんなに頼りない?』

「ううん。
みんなの事は、いつも頼りにしてるよ
でも、ね?
私はみんなに頑張ってもらって
自分だけ何もしないのは嫌なの。

みんなが傷ついてる中で私一人が安全、って嫌なの。

みんなは、私の道具じゃない。家族だもん。
私も、もっと強くならなきゃ。ね?」


そう言ってまっすぐみんなの目を見つめた。




『フッ...
咲らしいな...』

『もう、充分強いのに...』

『無理はしないでくださいね?』


「ありがとう!」

少し笑って
承諾してくれたみんなにそう言った。



『ま、どうせ咲が勝つだろうけどな』

『真剣勝負、なんでしょ?
勝ち目ないよ』

『特訓、という事ですから...
亮様や誠様、翔太様には
いい経験になるかもしれませんね』


...みんな...
結構ひどいこと言ってる...


『咲、じゃなくて
当主として戦うんだよな?』

「うん。
私は一人で式は使わないからハンデありってことで。
3人は何してもOK。

両者ともに本気での勝負だよ」