鈴が咲く【前編】
















「ナントナント...
サスガハ、ソウリュウ。
イヤ、セイリンノモノトイウベキカ...」

!?





見上げると、
そこには妖が浮いていた。













「何者!」

そう言って
俺たちの前に立ちはだかる二人。



...また、
二人に守ってもらわなくちゃいけないのか...



燈兜。

前、二人に話してもらった...
妖鬼の一族...?

話を聞いていると、
燈兜とか言うやつの手下らしい。


「紅竜」

翔が、
咲ちゃんのことをそう呼んだ。

そのとたん、
咲希ちゃんの眼が変わった。

...オーラが、変わった。







「燈兜が
我らになんの用だ」

言葉づかい。







聖林の当主。

聖林の姫。

双竜、紅竜。



その威厳を、
責任の重さを、
その役の偉大さを、
覚悟の大きさを、

感じた。


光輝side end