鈴が咲く【前編】

妖に向かって
冷たい言葉を吐き出す咲希ちゃん。


何かが咲希ちゃんに向かって飛んで行った

!?







体を少しひねってそれを避けた。


すごい...


数えきれない数の
杭が、咲希ちゃんに向かって飛んで行った。



あんなの、無傷でいられるわけ...

「「「咲希(ちゃん)!!」」」

思わず、そうさけんだ時。






!?

飛んだ―――――




その場から、
杭に向かって走るように助走した
咲希ちゃんは、大きく跳んだ。



それは、本当に綺麗で。

まるで、背に羽根が生えて
飛んでいるかのようだった。





何かの術を唱えて、
いくつもの杭を地面におとした。


着地する、と同時に、

「縛!!!!!」

そう聞こえて、妖が動かなくなった。





妖に声をかけて
こちらを振り向いた咲希ちゃんは