鈴が咲く【前編】





「燈兜が
我らになんの用だ」


戦闘体勢に入る

『コトズテヲ
イイツカッテオリマス。

―――聖林の姫ヨ。
オ主の実力、しカト理解した

願わクバ、
もう一度手合ワせ願おう―――

トノコト。シツレイ』

「待て!!」

そう言いきったかと思えば、
そのまま消え去ってしまった




「.....」

「咲...」

翔に名前を呼ばれて
はっとする。

「...多分、もう大丈夫。
帰ろうか」


みんなにそう言って屋上を出た。




燈兜...

なんのつもり..?


妖を調伏したはずなのに、
大きな問題が降りかかってきた。