「我が陰陽師に使えるものよ、
我が力に乗じ、悪しきものを罰する力を!
雷竜砲!!」
ライリュウホウ
言葉と同時に雷のような攻撃が
妖に向かって堕ちた。
ギリギリ、翔は
後ろに飛んで攻撃を回避する。
『グワァッ...クッ..』
少し身悶えたけど
すぐに体勢を立て直した妖。
『オマエラ...
ジャマダ...
ケシサッテヤル...』
腕を振った妖から、
邪気からできた邪式が出来る。
「っ...
そんな上級なのか...」
小さい声で呟いた翔。
邪式は、妖の邪気から出来る、
陰陽師で言う式の様な物。
本体よりは劣るものの、手ごわい相手。
そもそも作ることができる妖が少ないから、
この妖がいかに上級かがわかる。

