「うわぁぁぁぁ~」
ため息を吐き出すように
光輝君の声が響いた。
テストが終わった放課後。
「みんな、手ごたえは?」
「ある」「あった!」
「もち!」「まぁな」
みんなから返事が帰ってくる
「ま、今考えても仕方ないし、
返ってきてから考えよーぜ」
翔がそんなことを言って立ち上がる。
「咲。
テスト前だから、ってことで見回ってなかったけど、
さすがにここらでやっとかないと」
「そうだね。
涼にぃと誠にぃに任せてたけど、
二人共、こういうの苦手だし」
そう。
学校内の見回りとかは、私達の役目だったんだけど、
テスト前だけ二人にやってもらってたんだ。
まぁ別に勉強なんてやらなくてもいいレベルには
勉強しておいてるんだけど...
一応『生徒』としてもキャラとしても
やらないわけにはいかないから。
「ここ、通常でも集まりやすいかんな...
清めといた方が良さそう」
そんな会話をする私達に、
「なんの事?」
そう三人が聞いてくる
「「こっちの世界の話」」
そう言って、顔の横にもってきた
数珠をつけている方の手の甲に
霊力を使って龍の紋章を浮かび上がらせた。

