鈴が咲く【前編】

「うっ...」

そう全てを言うと
何も言えなくなったみたいで
ばつの悪そうな顔をする。

霊食獣、って言うのは、私の式。
獣の姿をしていて、
付いた相手の霊力を食べるように吸収する。

私の式である霊食獣は、
どれくらい食べていい、って言うのを
私が指示、許可してるから大丈夫だけど、

外道に堕ち、
悪霊化してしまったものも居て、
そいつらは、ほんと厄介。

霊力がある一般人について
霊力や生気を奪っていったりしてしまうんだ。



「さっき、
翔を担いだ男も、式?とかなわけ?」

「うん。
柳って言う式だよ。
小さい頃から一緒に居てくれるんだ。

一部の契約した妖達は、
式としてあんな感じで呼んだら来てくれるんだよ。

呼んでない時は、
本家に居たり、私の近くに居たり。

いつもは居てくれてるんだけど、
みんなが『見える人』かわかんなかったから、
こっちに来てからは本家で待機してもらってたの」


「へぇ~!
そうなんだ?

じゃあ、
もうばれちゃったから
この寮の中に居る時もあるの?」


「うん。
みんながいいなら、
寮の中は自由行動にしようと思ってる。

今は私の部屋になら
来ても良いことになってる。」