「そうなんやぁ~」
「なんか雰囲気も違ったしな」
龍也君が口をはさむ。
「あ、違った?
なんかね~
変わっちゃう時があるんだよね...
妖とのやり取りに集中してるし、
私はあっちも普通に感じてるんだけど...」
そうやって誤魔化す。
「実際、
俺も妖を咲と調伏しようとしてる時は
あの咲の方がやりやすいかな...
相手は輪廻を外れた
強欲、貪欲な自分の望みだけを考え、
人を苦しめる外道。
あれぐらい、普通だろ。
それに妖退治、妖潰しの双竜として
やってるからな...
聖林の当主としても姫としても、
双竜、紅竜としても、あれの方がいいよ。」
「まぁね~」
「まぁでも、
咲は二重人格っぽいとこあるよな~」
「え~そうかな...
全く自覚ないんだけど」
「いや、二重じゃなくて
三重かもな...
お前、俺と誠にぃを
怒ってる時、マジでこええよ。
いつもどうり、って顔しながら
霊力潰しでドーンだぞ。
前には、霊食獣呼ばれたことあったし」
レイショクジュウ
「あ~
霊食獣。
あった、あったね~
先代の忠告を一つも耳に入れずに
人の話を無視し、
挙句一族会議で喧嘩始めそうになった
あれでしょ?」

