妖の手に、血が、届く... 「縛!」 術が聞こえて、ピントの合わない目を 声の聞こえた方へむける。 「キヨ!!」 『はい』 「翔の手当てを!」 『わかりました』 っ... 「咲...」 「.....」 咲が妖の動きを封じたおかげで、 血が妖の手に届く前に 地面に落ちているのがうっすらと見えた。 『失礼します』 キヨの声が聞こえる... 俺は、完全に意識を失った。 翔太side end