「ほんまにここに居るんか?」
「あぁ。調べた。」
思わず、
どうやって?
と聞きたくなった康平だったが、
翔太の怖いくらいの真剣な顔に
出かかった言葉を飲み込んだ。
「たしか...
あいつ、結構でかいグループ
作ってたよな?」
「さすがだな、龍也。
調べてたのか。
...学校のなかで『不良』の
奴らは大体このグループらしい。
ほぼ秘密裏に、だったが」
「今の中の人数は?」
「グループの三分の一ぐらいじゃねーの?
つっても、グループの中では上の方、
顔の知れてるような奴らは
全員来てるみたいだけどな..」
「ふぅーん...いーじゃん。
相手になるんじゃない?」
見下したように
光輝が言葉を投げかける。
「ま、これで決着が
付くんやったらええんとちゃう?
どーせ、すぐ終わるやろーし」
人一倍運動神経の良い
康平がのびのびと言う。
「...行くぞ。」
龍也が一言いって立ち上がる。
学校の敷地の中で、
もうすでにに使われていない
旧校舎の隣のプレハブ小屋に、
4人が入っていった。
男子side end

