チャイムがなって、
振り向いて私の机に腕を乗せていた遠山君が
クルリと前を向いた。



「かわいいなぁ...」

「何が?」

「そりゃあ、遠山君が...って!声出てた?」

「うん。ばっちり。
てか、咲の方がかわいいし。」


「そんなお世辞は要らな~い」

すねたようにそう言って
わかりやすくそっぽを向く。



「(お世辞じゃねーし)」






















キ―ンコーンカーンコーン

























「~~だ。気をつけて帰れよ~」

「起立。気をつけ、礼。」

「「「ぁざしたー。」」」