鈴が咲く【前編】

翔太side



んだよあれ...
どう考えても反則だろ...


顔赤くなったまま上目づかいで
しかも、目潤んでるし...


一瞬狙ってんのかとさえ思った。

やべーよ…
他のやつにやってほしくねーな…




ふと、3人を見る。

全員が、
めちゃくちゃ怒ってた。

「翔...?」

うん。
何が言いたいかは分かってる





「っお前...!
何やってんだよっ」

へぇ...
龍也でもそんな顔になるんだ...




康平なんか、
口あけて動かないしな...


「何...って?」

わざと挑発するようににやりと笑って
聞いてみる。

「っお前はっ...」

「だってさ~
したくなったんだもん。
最近、龍也と仲良かったし?」


「だからって...」

フッと笑って、
一歩後ろに下がる。




「俺。
こっからは真面目に
...本気でいくから。」



...宣戦布告だ。


翔太side end