鈴が咲く【前編】

「で、こうなる。」

「...すげーな、咲...
わかりやすいし...」

「そうかな?///
ありがと!」



照れるよぉ...



「咲ちゃーん!!!

社会!!
社会無理だよ!!」



「遠山君、社会苦手なの?
今回は、歴史分野のテストだよね。」


「どっちも苦手なんだよ~っ
覚えらんないし、
難しいんだもん!」



「う~ん...そっか~
じゃあ...
今日は時間無いから、
私のノート見せよっか?」

「ほんと!?
ノート見せて!」


持ってきていたノートを渡す。



「うっわぁ~..
見やすっ!
このノート、貸して貸して!」


ノートを見て、
目を輝かせる遠山君。


「おい光輝。
それ咲のだろ?
咲が勉強できねーじゃねーか。」

問題から目を離さずに下を向いたまま、
龍也君が遠山君に声をかけた。


「ヤダ!
これがあったら勉強できるもん!
貸してもらう!!」


「あ...いいよ?
私、大体は覚えてるから」


「ほんと!?
やった!
じゃあ借りるね!!」


ニコッと笑って返事をする。

「もう7時やぞ~?
そろそろ解散せんと...」

関石君がみんなに声をかける。


「あ、そうだね
まぁ今日は来たい人だけだから、
居たい人は残ってても良いか…

じゃあ、私は帰るね!
みんな、ほどほどにしときなよ~?

お疲れ!」


「おー」「また明日ね!」

「おやすみー」