二人に向かって、
無数の光の矢が、飛んでいく。

声を発した直後、

「そこまで!!!」

翔から叫び声に近い声が飛んだ。

「っ!」

やっば..

片手を強く握って、
真横に力いっぱい回す。


光の矢が、
切り裂かれるように消えた。



「ふぅ....」


焦った...
間に合わないかと思った...

「おつかれ。」


翔が、こっちに近づいてくる。



「また腕上げたんじゃねーか?」




そう笑ってから、
亮ちゃん達の方を向く。
私も、同じ方を向いた。



「大丈夫?
亮ちゃん、誠にぃ!」



離れたところに居る二人に、
大きめの声で問いかける。