「とりあえず、
あと一週間ぐらいは
完全復活はないだろうって。」

「星奈が見たものなのか?
それって。」

「まーな」

「じゃあよかった。
一週間もあれば、
私も完全回復してるでしょ。」


何の気無しに
翔に演じていたことを考えてそう呟く。

「...完全回復って?」



…しまった。

「あれ、亮ちゃん達は知らないんだっけ?
今、私ちょっと怪我しててさ~」

「怪我...?」

「うん。
もう擦り傷は大丈夫だから、
後は、打撲だけだなぁって思ってたから。」

怪しげにこっちを二人が見てくる。





「それで?
ここら辺で起きてた、雑魚大量発生は?」

「あ?あぁ。
あれは多分、
燈兜復活の前兆だったんじゃないか、
って言う見方が強まってるみたいだ。」



忘れてた…
このふたり知らないのか



「そっか...
じゃあ、私と翔は、今度から見回りの強化。
亮ちゃんは、学校に結界を張って。
誠にぃは、外部も内部も含めて、
情報収集をお願い。
全員、なにかわかったら
些細なことでも必ず報告して。」

「「「了解」」」