「...てやる。」




「え?」





「やってやる。
止まってなんか、いられない。
自分の命を差し出してでも、
燈兜を止める。」




私は、
…私は、聖林の当主。

この代の失敗も失態も。
全ては私が責任を取る。

私が統べるこの間は、
絶対に聖林もこちらの世界も、守ってみせる。


それが、私の役目だから




「咲...」

心配そうにこちらを見てくる。





グッと目を見てしばらく目を合わせた。





フッ...

と微笑んだ、翔。

「だよな。そうだよな。
そう...言うと思った。俺もやるよ。
動きだそう。
立ち止まってなんか、
いられないもんな。」






そう言って、笑った。

「覚悟は、できてる?」

「咲と一緒にいる時点で、
覚悟はできてる。
咲一人では、ぜってぇ戦わせないから。」




「…ありがとう。」


…きっと私は、
君も、守りながら戦わなきゃいけなくなるだろうけどね……