「亮にぃがさ、
本家に依頼書と占書のことを、
イライショ シンショ
聞いたらしいんだ。」
また私に情報回す前に
あちこちが動いてるのか…
「うん?」
「依頼書からは、
まぁどれも重要だったけど、
ここらに関することはなかったらしいんだ。
でも...」
「でも?」
「問題は占書。
古来書も、新代書も、
コライショ シンダイショ
全部見たらしいんだ。
ついでに、星奈にも、
セイナ
星を見てもらったらしい。」
「星眼の星奈?」
セイガン セイナ
「あぁ。」
星眼って言うのは、
星を見て物事の前兆を見る…占う仕事。
私たち、
聖林家と昔から関わりの深い家柄……
真名を星空司と言う一族がある。
シンメイ セイ ラ シ
そもそも星眼は、
その「血」ではないとできない。
いわゆる遺伝型。
突然変異型は存在しない。
私たちと同じくらいの女の子である星奈が、
今の星空司一族の星眼の中で
一番力…才能や血が強い。

