「二人とも、がんばってね」
ニコッ
「「「「っ.....」」」」
「う、うん!
咲希ちゃんが言うなら!」
「おっ、俺も!」
「あ、そろそろ包帯巻き替えるから。
ちょっと待ってろ。」
佐島君がそう言って立ち上がる。
スルスルと包帯を取って行く。
「あ~...
やっぱこっちは取れないか...」
ぼそっと呟いている。
左腕の痣はやっぱりひどくて、
他とは段違いだった。
「っ!?
ちょい!その左腕...」
あ、そっか。
後の三人は怪我した直後は見ていても、
この状態になってからは、
この腕を見てないんだ...