「さて、もうすぐ来るから」



亮ちゃん...
結構無茶ブリしてない...?

それに...


「谷崎ってまさか...」

そう勘ぐるふりをしておく。




亮ちゃんがいる時点で…

「そう。そのまさか」

ガララ...


「ゼェ、亮!ハァあのッゲホッ放送ッ
周りまで俺をっせかすんだから、っやめろって...」


「あはは!疲れてんね、誠。
走ったの?」 マコト

「あたりまえだ!
B棟の3階からA棟の1階だぞっ...って咲!?」


入ってきた男の人
……誠がいることは間違いない。



亮ちゃんにまくしたてた後、
ふと気づいたように
ハッとこっちに目を向けて声を上げた。




「まさか誠にぃだったなんてなぁ...
久しぶり、誠にぃ。」

そう言って人懐っこく微笑む。





「まさか...転校生って...」


絶句して
亮ちゃんを見る誠にぃ。


「わたしだよ?」

「亮...」

なぜか低い声で
亮ちゃんを呼んだ誠にぃ


「うん。
咲は、もう知ってると思うけど、
この学校今年から共学で、
新入生に女子いなかったから女子1人ね?」



さらっと何かすごいことを言われたようなきがして
頭の中でリピートさせた。