足りない。
 足りないわ。

 私はこんなに愛しているのに、あなたからの愛が全然足りないわ。

 どうしたら、こんなに愛していることをわかってもらえるかしら。

 どうしたら、あなたを手に入れられるかしら。
 私、考えたわ。
 寝る間も惜しんで考えたの。それで思いついたの。

 最初からこうすればよかったのね。
 あなたはもう外には出られないし、しゃべることもできないかもしれない。

 薄暗い部屋の隅で、ぶるぶる震えるあなたにそっと唇で触れる。
 あなたはもう、あたしなしじゃ生きられない。


この上ない愛情表現でしょう?