甘いお菓子は恋の味


おそらく着信音であろう音楽が鳴り
ピカピカとしたライトが光っていた

その場所は…





「………は…?」

本棚か机の上に置いてあるかと思った
見事に私の期待を裏切るかのように
その音と光は


憐の制服のポケットから漏れていたのだ
その現実を知った途端に私は
そっとケータイを耳から離した後
ピッと音を鳴らしてダイヤルを切った


「藍…」

憐が俯いている
私はこの状況が読み込めない

憐はケータイを持っていた
私はすぐ側にあるケータイの為に
階段を登って三十分も歩かされた
イチゴ大福で吊られたのだ。

「…はぁ…ケータイあるじゃん…
イチゴ大福もう良いから…帰ろ」

自分のケータイを再びポケットに入れて
早く教室に戻りたい一心の私の手が
図書室の扉に触れた時










────人生初の出来事が起きた。