「…あんた…どこに逃げたわけ…?」

廊下を歩き始めて三十分程…経っただろう
探した教室全て、どこにも無い
私はもう面倒で仕方無かった
大体ケータイなんて一人で探せばいいのに
なぜ私なのか…

大きく溜息を着いて歩き続けた

「んー…後行ってねぇ教室…
……図書室くらいか…?多分な」

図書室、私達の学校は
『本』という物がレアなのだ
全て機械だから
紙という物自体がレア過ぎる
そして紙の塊である本は必要の無い為
三階の一番左
一番隅っこに図書室があるのだ
私達が探しているのは一階
三階まで上がるのも私には一苦労なのだ



「図書室…?遠くないー?だっる…
階段めんどー…いやー…だるいー…」

「…苺大福要らねぇなら帰っていいぞ」

「見つけます。苺大福奢れよー…?」



そんなこんなでなんとか階段を登って
三階まで辿り着いた