「ねぇ、憐様と仲が良いようだけど…
幼馴染だからって…
ベタベタしないでもらえるかしら?」
「そうよ…憐様と話していいのは
アナタみたいな下品な人はダメでしょ」
女子二人が私の前に来ては
暴言を吐きまくって憐の腕を
がっちりと片方ずつとらえたのだった。
「はぁ、分かりましたよ…
憐に近付かなきゃ良いんでしょ?」
憐は両脇二人の女子を見ては溜息を着き
私も、女子二人のを見ては呆れ返った
そして憐はそのまま廊下に連れ出され
私は一息着いてから、力を抜いて
再びヘッドフォンを耳に当てた
「ほんと女子ってめんどーい…」
小声で私はそう呟いた
その数秒ほどに、授業開始のベルが鳴った
案の定、憐が戻る事はなく
そのまま授業が開始されたのだった。