甘いお菓子は恋の味


「はぁ…」とため息をついて
玄関の取っ手に、ゆっくり手をかける

「じゃあ、行って来ます…」
「行ってらっしゃいねー!藍!」

母の声を聞きながら外に出た
季節は秋、涼しい風が頬に触った
一歩出れば「寒い寒い…」と口にして
いつもの短い道を歩き始めた

冷えた手でケータイに触れ
ヘッドフォンの先を差し込んで
すぐにヘッドフォンを耳にあてがった
流れ出した聞きなれた音は
登校中ボッチな私を
いつもの楽しい空間にしてくれる
いわゆる魔法というやつです
この魔法は登校中に私を励まし
周りからの視線を気にしないで歩ける
とても大切な事でもあって。