愛とか恋とか嫁だとか。






楽しい時間はあっという間で、日南子にはタイムリミットがあった。


「あー……もうこんな時間……」


「まだ3時じゃん、場所変えてお茶でもいいよー……あ、もしかして」


いずみが、ポンと手を叩く。


「そうなの。旦那が、1人で相手するのは三時間が限界だーって言ってて」


「相変わらず優しいのねぇ、青山は」



元々、いずみと航平が同じ大学の友達だった関係で行われた5年前の合コン。


つまり、いずみと航平は友達なので、航平のことを「青山」と呼ぶ。


「いいなぁー、あたしの旦那もイクメンになるといいけど」


若菜がため息混じりに言う。