もう、いいや。


洗いざらい話して、とっとと幻滅してもらおう。


手を繋ぐのが、嫌じゃない年下の男の子。


おかしなことになる前に、離れた方がいい。


あたしは、もう傷つきたくない。



いっそのこと、手を繋ぐのが嫌な位、嫌いだったらよかったのに。




「あたしね、結婚したいの。

昔の元カレと友達が結婚してるの。

それ以来、付き合う人とはどうしてもそこを意識しちゃうの。

するなって言う方が無理なの。

お客だった、元カレにも重いってフラれたの。

そんな自分が嫌なの。

だけど、どうにもならないの。

だから、こうやって触れられてしまうと………」


「……触れられて、しまうと?」