篠塚君って、こんなに背が大きかったんだなぁと思いながら、その綺麗な顔を見つめる。




あたしは、振ったことを後悔するのかな?


篠塚君は、なんであたしなんかの事、好きなのかな?





「謝るの早くないっすか?」


「……へ?」


「俺の気持ちは邪魔ですか?」



そんな風に、真っ正面から言われる準備なんて出来てない。


だけど、その気持ちに、答えられないことだけは分かる。


「……ごめんな、さい」



もう一度言って逃げるように公園を飛び出す。



ちょっと前まで凄く楽しかったのに。


背中に掛けられた声を聞き取らずに、走り去る。