愛とか恋とか嫁だとか。

篠塚君が、右隣から、あたしの前へ回り込む。


「それって、1ヶ月後にまた一緒に来てくれるってことですよねぇ?!」


……勢い、半端ない…………。


「……チョコレートハウスは、行きたかったから構わないけど……?」


変な誤解を与えないように気を付けつつ、事実を伝える。


こんな時、食欲最優先の自分に呆れるけど。


しょんぼりしたり、喜んだり、忙しい人だけど……人に嫌な思いをさせない才能は素直に認めたいところ。


「……あ!!!ちょ、ここで待ってて下さい!」


……いや、あたし今結構気を使って言葉を選んだんですけど……


そんなあたしの台詞はお構い無しに、篠塚君はどこかへ駆け出していく。


思いっきり放置プレイ。


丁度公園があるので、ベンチに座ってみる。