愛とか恋とか嫁だとか。

届いたメッセージは、青山から。


『了解!んじゃ、夕方、時間作って取りに行きまーす!』


……そうだった。


先週頼まれたTシャツ、計31枚が揃ったことを連絡したんだった。



文面は、全く普通。


そりゃそうだ。


どんな顔して会おうだなんて、変に緊張するのはあたしだけ。


青山は、日南子の旦那さん。


あたしと青山は、ただの友達。



そんな当たり前のことを、改めて確認すること自体が馬鹿げている。


……よし、仕事しよう。


休憩がずれ込んでいた篠塚君と共に売り場に戻る。


店内は、程よく混んでいて、余計なことを考える暇は無さそう。


今のあたしには、ちょうどいい。