一睡もできなかった。

何で、先輩、昨日あんなことを……

うわあああああああ!考えただけで恥ずかしい‼

大体、先輩はどういう気持ちなのか、さっぱりわからないし!

気にすることないよ!
……多分。



でも、どうであれ、私は、先輩と結婚するしかないのかな。

結婚とか、懐かしいな。

あの人は、どう思ってるのかな、私のことを。嫌いになったかなぁ。

知ってはいるよね。きっと、あの事も関係して、今回結婚なんてことになったんだろうなぁ。

どうしてるかな、会いたいな。


ねぇ、結羽。

また、結羽と遊びたいな。

抱き上げてもらいたいな。

ぎゅって、してほしいな。

おでこにも、唇にも、キスしてほしいな。



あの頃のように、……………抱いてほしいな。


ねぇ、結羽、今、どこにいますか?

元気にしてますか?

風邪引いてないかな?

色々、心配だよ。

先輩は、大切です。でも、多分、それ以上に、結羽が、大切です。


いつか、あなたに、会える日が、来ることを、祈ってます。



多分、私は、先輩と結婚できない。

それだけは、もう、はっきりしたよ。

だからね。私も、しっかり自分の口で、言おうと思ったよ。…………結羽。


ありがとう。あなたのおかげで、決心がつきました。



私は、結羽と生きたい。


だから、ごめんね。先輩。