一月後…………………

桜も、もうすぐ散ってしまう季節。
ある学園集会で知った。


「それでは、生徒の皆さんは、勉学にぬか りのないように、いい成績を期待しています。なお、上位の者は、例年通り階級上げとなりますので、頑張って下さい。」

そう、今話しているのは、入学式早々、私が迷惑をかけてしまった先輩。

高宮 陸。その人だった。

周りの話しを聞いてると、
「あの人って、毎回テストトップなんでしょう?」

「生徒会長任されてるらしいよ。」

「この学園を、仕切っているんでしょ?」

………………………すごい人だったんだ。
悪いことしたよね〰。どうしよう。実はすごく怒ってたりして。

そんな事を考えている時、先輩の声が響いた。

「それでは、最後に今まで一人でした、この生徒会に、新しく副会長として、任命したいと思います。」

とたんに、周りがざわついた。

そうだよね、そんな重要ポスト、怖くてできないよ……任命ってことは、もう誰だか、決まっているってこと?

まー、大体やるのは、先輩だろうけど。

「それでは、発表します。」

周りが静かになる。

「一年B組 凰澤 桜さん。」


………………えっ?

私➰‼ 嘘、そんなはず…えっ、だって私つい最近入学したばっかりで、この学園のことだって何も知らないのに。

体育館中の全員が、私に注目してる。
(ううっ隠れたい………)

「副会長に任命された、凰澤 桜さんは、
前へ、お越し下さい。」

(トドメーーーーー)

誰か、穴があったら私を埋めてください。
ここから消えたい。

おそるおそる、足を前にだし、進む。

「それでは、最後に新しく副会長に任命した、凰澤 桜さんから挨拶をいただきます。
皆さん、静かにお願いします。」

挨拶……

「ふつつか者ですが、精一杯頑張りますので、よろしくお願いいたします。」

と、一礼。

会長は、にっこり笑っている。

終わった………