ダンナ様を妬かせる方法

「祐一にヤキモチを妬かせる！？」

朝の定例ミィーティングが終わり、片付けで最後まで残ったわたしは、同じく片付け当番の植田課長にゆうべの話をしてみた。

こうなったら、課長にしか聞けれる人がいないから仕方ない。

「そうなんです。わたしばっかり、いつもヤキモチ妬いてて悔しいから。課長、祐一がヤキモチを妬くツボみたいなの、ありませんか？」

「やっぱり、妬いてたんじゃないか。そうだな。あいつも、10歳年上っていうプライドがあるだろうからな。ヤキモチを妬かせるっていうより、仕事で認めさせたらどうだ？」

「仕事？」

「そう。坂下たちと同じくらい、仕事を頑張るんだよ。あいつ、仕事命なとこあるだろ？だから、久保田の一生懸命な姿を見ていたら、ますます惚れ込むと思うんだよ」

「そっか……」

それは一理あるかも。