「こういう事は好きな女の人にやって下さい!
私にはしないで下さい!」

「好きならいいわけ?」

「ダメです」

「ぶはっ、どっち」

「山本先生はダメです!」


目をぎゅっと瞑って私は思わず、そう言ってしまった。

すると、急に机に押し倒されてがっちりと両手を掴まれる。
突然の事に驚きで目を見開くが、山本先生の顔が思ってた以上に険しくて。


ドクンドクンと心臓は変な音を立て行く。


さっきまで、軽い口調で笑ってたのに、がらりと空気を変えてしまっていた。



「俺はダメってどういう事」


鋭い視線に、何も言えない。
それ以上に、怖くて言葉が出ない。


「生徒ならいいわけ?
俺、何かした?」


してるでしょう、現在進行中で!

からかうならやめてって言ったのに。
それに、生徒ならいいなんて言ってない。