「卒業式。
俺、先生に再度告白します。
先生が心変わりしないで下さいよ?」
「うん、しないよ」
「俺、それまで恋人らしい事我慢するんで……。
卒業したらいっぱい先生を下さい」
「ちょっと」
赤い顔して何を言ってるの。
こっちまで赤くなるじゃないか。
「メールとか電話ぐらいならしていいですよね?」
「うん、それぐらいなら」
「わかりました」
久住君はへへっとはにかんで笑う。
その時。
バタバタっと足音が聞こえて来て、私と久住君は慌ててしゃがみ込み机の陰に隠れる。
「急がないとー」
「だって、これがないとさ」
なんて声が廊下から聞こえて来て、私と久住君は息を潜めた。
その足音はこのクラスを通り過ぎると、遠ざかって行く。



