それから、私は春斗に教わった方向に進む。
少しでも早く会いたくて、足が自然と早歩きになって行く。
進んだ先は1-3だ。
ここは久住君のクラス。
ガランとした教室に、久住君が一人。
ぽつんと自分の席に座っていた。
その姿を見た瞬間に、ドキンと胸が鳴る。
「……久住君」
震えそうになりながら、そう声をかけると久住君の肩がぴくっと動く。
「……安西先生」
久住君は私の顔を見ると、くりっとした彼の目が段々と細くなっていく。
「こっち、来て下さい」
手招きする彼に頷き、私は久住君の元に向かった。
目の前に立つ私を見上げると、久住君はカタンと音をたて椅子から立ち上がる。
「先生」
そっと私の手を取る久住君。



