「それにしてもさー」
「まお先生と山本先生、本当にお似合いだよねー」
女子生徒が私と山本先生を見ながら、そうやって言う。
その言葉に目をぱちくりとさせる。
「わかるー!何か、大人の女と男って感じ!」
「付き合っちゃえばいいのにー!」
だなんて、とんでもない事を笑いながら言う彼女達。
「何言ってるのー」
なんて、苦笑しながら隣の久住君をちらっと見る。
彼は顔を曇らせていて、私が何か言う前に無言で教室へと入って行く。
その後ろ姿を見つめる事しか出来なかった。
きっと、久住君が一番気にしてる事。
それは年齢なのに。
どうやったって、その距離が近付くことはない。
関係ないっていくら言ったって、それは気休めにしかならないのかもしれない。



