「わあ…思ってた以上に、久住君は狼だな」
「……そう思います」
「あんな見た目で肉食なんだね」
「はい。見た目に完璧騙されました」
「それにドキっとしたと」
「……ええ、まあ」
そうです、図星です。何も言えません。
だって、急に豹変するからドキドキ半端なかったし。
「ひゃあ。それは山本先生にやられるより、インパクトありそうだ。
それでそれで?山本先生には何されたの?」
「他人事だと思って楽しんでますよね」
「だって、楽しいんだもーーん」
悪びれた様子もなく、しれっと言う辻先生。
少しだけ酔いも回ったのか、機嫌もすこぶる良さそうだし。
「話しません!絶対っ!」
「ええ?話せ、安西ちゃん!あ。飲みが足りないからだな?
もっと飲め飲めーーー」
そう言うと、辻先生はどんどんとお酒を注文する。
「や、やめて下さいーー」
結局、注文を食い止める事が出来ずにビールジョッキが運ばれて来た。
しかも、三つ。
誰が飲むんだよ。
恨めしそうに辻先生を見るけど、当の本人は飄々としている。



