“んじゃ、次からはまじで俺の事呼んでよ”
“何時とか、迷惑とか、そんなん気にしなくていいから。
寧ろ、勝手に帰って来てその顔振りまく方が余程迷惑”



諦める、ってきっとこういう事。


もう、春斗が酔っ払った私を介抱しようと駆け付けてくれる事はない。
きっと、一緒に料理を食べる事も、お酒を飲む事もなくなるのかもしれない。



「………」



あれ、どうしてこんなに胸が苦しいんだろ。

ズキズキと胸が痛くて、さっきの春斗の言葉が何度も頭の中でリピートしてて。



“俺、諦めるから”



結局、私って。


どうしたいんだろう。



春斗に強引に押し倒されて、私怖かった。
なのに、春斗が離れて行って、どうしてこんなに辛く思うんだろう。



わかんない。私ってどうしたいんだろう。