「……なるほどね」
何を納得したのかはわからないけど…。
とりあえず、“何かがあった”という事だけは理解した様だった。
「ま、とりあえず今日の飲みで。ね?」
「……はい」
さっきまでのルンルン気分が、一気に萎んで行く。
春斗もさ、分かりやす過ぎじゃないかな。
普通に接しようと思ってたのに。
あれじゃ、私も話しかけにくい。
遠慮してしまうじゃないか。
好きになれない。それはどうしようもない事だ。
どうしようもない、けど。
気持ちが整理出来ないのかな。
……そうだとしたら、何も言えないか。
どっちにしろ、私が何か言える立場じゃない。
私は普通に接する事にしないと。
さっきは素っ気なかったかも。
普通に。普通に。



