「……ふ、っ、うっ」 収まらない手の震えと。 まだ熱を持ってる手首と。 春斗の気持ちと。 自分の気持ちとがぐちゃぐちゃに絡まり合って来て何も考えられない。 涙が次々に溢れて来る。 ……まるで、別人だった。 ああやってされて、嫌だった。 抱かれたいって思えなかった。 それがもう私の中の答えなのかもしれない。 彼を男として見る事が出来ないんだと。 それに、倒された瞬間。