「焼き鳥は無理だから、照り焼きっぽいの作ってやるから」
「私は作らなくていいの?」
「真央梨は豆腐に醤油とネギよろしく」
「……それ、料理って言わない気がする」
「そう?」
「そうです」
私だって、一応出来るんだから。
その照り焼きっぽいのってのが作り方イマイチわからないけど。
いつも○○のタレとか、買ってきちゃうからな。私。
だって、鉄板なんだもん。
そう考えてると、私の携帯が震える。
ポケットから携帯を取り出して画面を確認すると、知らない番号だった。
誰だろう?
「ごめんね、ちょっと電話」
「ん」
春斗に断ると、私は電話に出た。



