「好きなんです、本気で」
「いやだ、久住君、や、やめて」
徐々に近付く顔に、思わず目をぎゅうっと瞑る。
だけど、それは一向に私には触れて来ない。
不思議に思い、ゆっくりと目を開けると私は息を呑んだ。
「………っ」
久住君の目から、一滴の涙が伝っていた。
「……く、すみ…」
彼は私の手首を解放すると、代わりにぎゅうっと私を包み込む。
震える体で、呼吸もしにくい程に私の体を抱き締めた。
「……ほん、とうに、大好き、なんです」
「……」
「もう、どうしたら…いいのか、わかんないぐらい」
「……」
「俺を、一人の、男として…見て下さい。
絶対に、大事にします」
「……久住君」



