肉食系男子に、挟まれて~アザーストーリー~【完結】



「えー……久住君に告白されました」

「ほお、それで」

「……え?あの、驚かないんですか」


普通に返されて、こっちが驚いてます。
頬杖ついたまま、お通しのキャベツ食べてるし。



「だって、あのワンコ、安西ちゃん目当てってバレバレだったし」

「え。嘘ですよね」

「本当に。余程鈍くない限り、わかるんじゃない?」

「……」


その、余程鈍かった部類の人です。私。


「うーん、先生全員が知ってるかどうかはわからないけど。
少なくとも私はすぐに気付いたけどね。
言ったじゃん。耳としっぽが見えるって」

「…言ってましたね」


しかも、それを聞いてから途中で私にも見えたなんて言えない。


「安西ちゃんを見付けた時の久住の顔。
びっくりするぐらいの笑顔だからね。本当。
まあ、私と態度違うのなんのって。ムカついたわ」