肉食系男子に、挟まれて~アザーストーリー~【完結】


「ま、態度改めない俺が悪いんだけどね」


あははって空笑いすると、彼はZIMAを手にする。



「だってさ、好きだって思ってる相手に好きだって伝えてるだけなんだよ?
可愛いと思ったから可愛いって言ってるだけだし。
それを、どうして信用してくれないんだか。
信用しない方が酷くない?」


そう言うと、彼は目線を伏せた。
言葉に詰まった。

だけど、ゆっくりと口を開く。



「……それはさ、言い方が…軽いから」

「軽い?」

「うん」

「真央梨も俺の言った事、全く信じてないわけ?」

「……」


全くではないけど、本気ではないだろうなって思ってる。



「あ。もしかして、あの久住って生徒の事も同じ様に思ってる?」


ドキンっと心臓が大きく跳ねた。

考えてた事が見透かされた様で、目線を合わせられない。